テストブログ

ここは坂津の実験場です

2017-08-31から1日間の記事一覧

19.絵を壁から取り外す

ずいぶんと重い額縁だったが、あなたは慎重に持ち上げ、絵を壁から外すことができた。 絵があった部分には、ぽっかりと穴が開いている。 大人一人がようやく通れるほどの大きさだ。 風が緩やかに吹き込んでくるところからすれば、どうやら外に通じているよう…

18.扉をひらく

この扉が外に続いているという保証は無い。 しかしあなたには先に進むという選択肢以外は無いのだ。 この異常事態を切り抜けるための手段を、あなたは持っていない。 廊下の突き当たりにある扉に手をかけ、そして、開いた。 ガチャリ 書斎のようだった。 周…

17.部屋で灯りになりそうなものを探す

さすがに暗闇を進むわけにはいかない。 どんな危険が待っているか分からない。 あなたは部屋の中をざっと見渡した。 なんという僥倖ぎょうこうか。 積まれた樽の隅に、ランプを見付けた。 ご丁寧にマッチも置いてある。 あなたはマッチが湿気ていないことを…

16.部屋を出て廊下を進む

灯りの無い廊下を進むあなた。 背後から弱々しく届く光も、すでにほとんど意味が無いような状況だ。 このまま闇の中を進むのは如何なものかと、あなたが思案し始めたころ。 ずいぶん先に、どうやら曲がり角があるようだ。 その先にある灯りがぼんやりと漏れ…

15.扉の鍵穴に鍵を差し込む

あなたは扉の鍵穴に鍵を差し込んだ。 鍵を反時計回りにひねると、カチャリと音がした。 ノブを回してもいないのに、扉が開いた。 物凄い勢いで。 ドガッ ノブが石壁に激突する音。 ベシャッ あなたがドアノブと同じ厚さになる音。 スタートに戻る

14.ハンカチで手を拭く

とにかく気持ちの悪い手のぬめりを拭いたい。 あなたはポケットから取り出した自分のハンカチで、手を拭いた。 ハンカチが湿っているように感じたが、この蒸し暑い部屋のせいでかいた汗だろうか。 あなたは丁寧に、指の一本一本をきれいに拭いた。 やがて手…

13.左へ行く

あなたは廊下を左へ進んだ。 廊下の突き当たりに、扉が見えた。 すぐ横の壁には豪勢な額縁があり、奇妙な絵が掛けられている。 何が描かれているのかは不明だが、不気味な印象を受ける。 18.扉をひらく 19.絵を壁から取り外す

12.右へ行く

あなたは部屋を出て、廊下を右に向かった。 電灯が途中で切れており、先がどうなっているのかは分からない。 しかし、真闇では無いので目が慣れればどうにか見えるだろう。 ゆっくりと、慎重に歩を進めるあなた。 キィッ キィッ 聞いたことの無い音がする。 …

11.ソレを蹴り倒す

あなたは渾身の力を込めて、まだ形状が不確定な赤黒いソレを蹴飛ばした。 腐りきった死肉を蹴るとこんな感触だろうか。 どこか冷静な分析をする自分に少し戸惑うあなた。 バシャッ 水風船が破裂するような音を立て、赤黒い肉の塊は四散した。 樽や壁に不気味…

10.扉に向かって走る

あなたは全速力で扉に向かって走った。 こんなに全身の力を振り絞ったのは生まれて初めてかもしれない。 とにかく猛スピードで走った。 それが、仇となった。 あなたは急に自分の視点が低くなるのを感じる。 浮遊感は無いのに落ちる視界。 床が接近してくる…

9.ハンカチで鍵に付いた自分の指紋を拭き取る

なぜそんなことをしたのか、あなた自身も分からない。 しかしあなたはハンカチで鍵をきれいに拭いた。 そしてそのまま扉の鍵穴へ、その鍵を差し込んだ。 カチャ。 小気味の良い音のあと、扉は静かに開いた。 廊下が真っ直ぐ伸びている。 途中で照明が切れて…

8.鍵を扉の鍵穴に差し込む

どう見ても、この扉の鍵だろう。 鍵穴の大きさも形状も、こに鍵とぴったりだ。 あなたは慎重に鍵穴に鍵を差し込んだ。 パァンッ!! 乾いた破裂音が部屋に響いた。 しかしあなたにはもう聞こえていないだろう。 あなたの手と、あなたが持っていた鍵が、真っ…

7.自分の持ち物を確認する

どうやらドアノブが回らなかったのは施錠だけのせいでは無いようだ。 油だろうか? べっとりと付着した液体がズルズルと滑り、ノブの回転を邪魔している。 あなたは仕方なく自分のポケットを探った。 見覚えのある自分のハンカチと、見覚えの無い鍵が、出て…

6.もっと力を込めてノブを回す

施錠されているのではなく、単に錆び付いているだけかもしれない。 あなたは、先ほどよりも力強く、両手でドアノブを掴んだ。 そして思い切り捻った。 ガチリ。 たったの1cmほどだが、時計まわりにノブが回り、そして何か歯車が噛み合うような音が聞こえた…

5.扉を開ける

不快極まりない、強烈な悪臭を浴びてしまったあなた。 ここがどこであるかなど瑣末さまつなことに思えた。 とにかく早く着替えるなりシャワーを浴びるなりしたい。 そう思い、扉に手をかける。 ガチャリ。 ギィィィ・・・。 鼓膜が痒かゆくなるような音を立て、…

4.次の樽を開ける

まさかここにある樽、すべてがそうなのか!? あなたは恐怖心に勝る好奇心により、次の樽を開けてしまった・・・。 次の樽からも先ほどと同じようにドロリとした赤黒い液体が流れ出した。 鉄の匂いと腐臭を伴うそれは、しかしさっきとは異なる様相を呈した。 ビ…

3.自分の持ち物を確認する

あなたは衣服のポケットを探った。 見覚えのある、自分のハンカチ。 見覚えの無い、豪華な装飾の鍵。 8.鍵を扉の鍵穴に差し込む 9.ハンカチで鍵に付いた自分の指紋を拭き取る

2.扉を開ける

あなたは扉を開けようとした。 しかし、ドアノブは頑なに回転を拒んだ。 どうやら施錠されているようだ。 鍵穴はあるものの、肝心の鍵が見当たらない。 6.もっと力を込めてノブを回す 7.自分の持ち物を確認する

1.手近な樽を調べる

あなたは、天板がこちらを向いている横倒の樽に手をかけた。 掌てのひらほどもある大きなコルク栓は意外なほど、あっさりと抜けた。 ドクドクと流れ出す液体がビシャビシャと音を立てて床を打つ。 あなたは慌てて栓を戻したが、液体の飛沫を避けることは出来…