施錠されているのではなく、単に錆び付いているだけかもしれない。
あなたは、先ほどよりも力強く、両手でドアノブを掴んだ。
そして思い切り捻った。
ガチリ。
たったの1cmほどだが、時計まわりにノブが回り、そして何か歯車が噛み合うような音が聞こえた。
次の瞬間、
あなたはドアノブがさらに回ったのだと思った。
とても軽く、何の抵抗もなく。
しかし、違った。
動いたのはあなたの手首から上だけであった。
あなたの両手は、まだドアノブをしっかりと掴んでいる。
見れば、扉の横の壁に、さっきまでは無かった鎌のようなものが生えていた。
流れ出る新鮮な血液を止めることができず、あなたは死んでしまった。
ドアノブを無理矢理回すと発動する